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[入荷情報] 手づくりこものaiさんの、市木もめん小物たちNewいろいろ。


手づくりこものai さんから、市木もめんの小物たちが、いろいろ入荷しました!

まずは、がまぐち型のめがねケース。ペンケースとしても。



丈夫につくってあり、しっかりメガネを守ってくれそう。(3,500yen)



そしてこちらは大人気の、親子がま口財布バッグ。がま口型のバッグの中は、高性能のお財布になっているのです!




カード入れもたくさんだし、通帳やスマホも入り、肩掛け本革ストラップで安心ANDかわいい。このユーザーがまわりで急増しており、わたしもいつか!自分にプレゼントしたいお品です。^ ^ (7800yen)



そしてこちらはシンプルなカードor小物入れ。カードより一回り大きいので使いやすそう。



マチも十分!(2500yen)



さらに、可愛らしい、くるみボタンのブローチピン。ストールなどをとめたり、ワンポイントに、カラフルな市木木綿が映えそうです。(860yen)

手づくりこものaiさんは、子育てしながらクオリティ高い布小物を作っている若い主婦の作家さんです。忙しい家事の合間に、こんな素敵なお品をどんどんつくって、いつもすごいなぁと、わたしもむくむくいろんなヤル気が湧いてきます^ ^

手づくりこものaiさんのフェイスブックページ
https://www.facebook.com/ai.handmade/

市木木綿といえば、昨年、店舗リニューアルした向井ふとんさんが、引き継いで唯一の織元となっている、地場木綿です。大正時代の織り機でゆっくりと糸を打ち込んでいくので、手織りに近い風合いと、その丈夫さ、熊野の自然のような明るい色彩が特徴です。
オーナーのふとんの技術、そして、奥様のアロマの知識、お2人で追及するよりよい睡眠。向井ふとん店さんのホームページが新たにできたそうなので、ぜひご覧くださいー!
http://kaiminmukai.jimdo.com







市木木綿の唯一の織元・向井ふとん店さん

市木木綿を継承して織り続けている、向井ふとん店さんから、今回新しく作られた市木木綿のパンフレットがとどきました。市木木綿の発祥や特徴について書かれてるほか、市木木綿の縞が美しい表紙には本物の市木木綿のハギレが張ってあります。市木木綿の肌触りAND暖かみが、一枚一枚のパンフレットから感じられます^ ^ 当店の市木木綿コーナーに置いてますのでぜひお持ち帰りください。


大正時代に最盛期があり、市木村ぐるみで生産され、村中に機織り機の音が響いていたという。今は向井ふとん店さんが、市木の織り工場で鳴らす機織り機の音が唯一鳴り響くのみ。手織りの4倍のスピードでゆっくり織る昔ながらの豊田織機は、手織りのようなやわらかい風合いの生地をつくります。


そして先日、9月にリニューアルした向井ふとん店さんの新店舗にも行ってきました。向井さんは寝具マイスターという資格も持っていらっしゃいます。アロマ関係の講師としても活躍している奥様による香りも手伝い、心地よい眠りのための寝具選びができるリラックス空間でした!ふとん屋さんの概念を超えてます^ ^


市木木綿コーナーでは、座布団はもちろんバックなどの小物がずらり。私のお気に入りは、向井さんのお母さんが作る、市木木綿のモンペ!これぞ市木木綿の原点。(カラフルな縞木綿のモンペは熊野の農村女性たちの野良着として人気でした^ ^)生地もメーター売りで買うことができます!

奥様のアロマコーナーではアロマグッズのほかヘルシーな食材なども並んでいます。

眠りは、健康の根本のひとつ。いろいろな方向から健康のお手伝いをする、究極の?ふとん屋さん!それが向井ふとん店なのです=??
ふとん洗いワークショップや、アロマ関係の体験とか、イベントも開催しておられます。ぜひ、ブログをチェックしてください。
向井ふとん店のブログ


木花堂では、向井ふとん店さんの市木木綿の座布団や、あさぶらなど小物のほか、市木木綿をつかった作家さんのお品がずらり並んでます。

?kikiさんのマカロンストラップ
?みみずく工房さんのポシェット
?佑天さんの香り袋

?チッピーさんのアクセサリー

?手作り小物aiさんの小物たち


ぜひ店頭でご覧ください^ ^

?11月21日は、イベント出店のため須野町の店舗はお休みいたします。


●木花堂ホームページアドレスが変わりました●
サーバー移転のため、以下のアドレスになりました。
ブックマーク登録などしていただいていた方は、お手数ですが変更をお願いします。
http://www.konohanado.net



木花堂オンラインショップ
http://konohando.shop2.makeshop.jp/

木花堂 瀞ホテル支店(3県境)
https://www.facebook.com/dorohotel.jp

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メイドイン熊野の衣食住&量り売り 木花堂
http://www.konohanado.net
・・・メイドイン熊野を日常の暮らしに、お土産にも。
奥熊野発フリーペーパーKUMANO JOURNAL
http://kumanojournal.jimdo.com/

[量り売り] 市木木綿の愛すべきハギレたち。(長文)


 このたび市木木綿のハギレの量り売りを始めました。市木木綿は熊野市のとなり・御浜町市木で明治時代に始まった木綿織りです。寒村そのものだった市木村の村人たちに仕事を与えたいと、大久保万太郎さんというひとが自ら染織の技術を習得し、村人たちに伝え、最盛期は村中で筬の音が鳴り響いていたとか。その頃の織機は、電気を動力とした機械織りと、手でバッタンバッタン筬を動かす手織りと両方でした。しかし機械織りといえども、手織りの4倍程度のスピードだったので、手織りの風合いが残るしっかりとした生地が評判を呼びました。
 また藍染も研究し、細かい絣模様は「市木絣」と呼ばれ、万国博覧会でも上質の品と太鼓判を押させるまでになっていったのです。
   
 ところで木綿って・・・
 
日本中に普及したのって思いのほか遅いんです。庶民にまで普及したのは江戸時代だそうで。それまで庶民は麻などの素材でそりゃもう寒い思いをしていた。木綿ってあったかいしやわらかいし、虫にも強いし、すごい布だね!と一気に広まったそうです。今じゃ考えられないけれど、昔は布も自家製って珍しくなかったそうですね。80歳代くらいのおばあさんたちは、嫁入り道具が「機織り機」だったとか、お嫁入り後の夜の仕事は機織りか、草鞋編みだったとか、目を細めて話してくれます。私たちの時代だとふつう、布は最初から布の状態で出会うので・・・考えたことがなかったけど! 前職で「市木木綿」の調査をしたときは、目からウロコだったこと、つまり、
 
 布は、農だったんだぁぁ ぁ 。。。 

ということ。あたりまえといえばあたりまえだけど・・・

 木綿 は 綿の花のあとの実からはじける。そのなかにちゃんと種が入ってる。
 絹 は 蚕が生産するけれど、その餌とする桑畑が、昔はどこにでも広がっていた。
 麻 は これまた植物の繊維 だし・・・

 ほかにもいろいろ、布の素材はあるけれど、 布も農の産物 だったんだ ってことに気づいたら、それまでより余計に、布ってものが愛おしくなりました。
 
 室町時代に日本に入ってきて、以来日本の風土に順応してきた「和綿」。繊維が短いので明治時代に導入された西洋式の紡績機に適さず、いっせいに「和綿」から「洋綿」に切り替えた。そして大量生産の時代へ・・・ 工場が乱立し始めるかわりに、市木木綿だけでなく、地場産業としての日本中の木綿織りが消えていったのです。
 でも、和綿のオーガニックコットンが暮らしの中に当たり前に存在していた時代が終わって、まだ100年も経っていません。和綿を絶滅させないよう、和綿をつくっているファームや、和綿の手紬の布を生産している会などがあります。海外のオーガニックコットンの普及だけでなく、(フェアトレードやエコロジーって観点から普及してほしい) 日本の和綿のオーガニックコットンの復活も大事だなぁって思います。洋綿は日本の風土に合わなかったから、結局は輸入に頼らざるを得ないわけで。少しでも和綿が復活したらなぁと・・・。
 それにとにかく、やっぱ気持ちいいから!オーガニックコットンは。肌触りが違う。洗えば洗うほどゴワゴワの反対・むしろやわらかくなりますもんねー。

 特に和綿の、手紬の布は、「撚り」のかかりかたの関係で、汚れをすごく吸着するらしく、クレンジングを使わずに顔を洗えるっていう「ふらの布」というのをかれこれ1年くらい愛用しています。アトピーっけのある私は、これで肌の負担が減りました。だって、石鹸もシャンプーもクレンジングも使わないようになったので。こういうものを生み出してくれる「ふらのわ会」に感謝。
  
 さて、大量生産の波に押されながらも、市木木綿は細々と野良着・作業着の布を生み出していました。しかし戦後、着物から洋服へと変わると、本家筋の大久保織布ではすこしカラフルな布を織って、洋服を仕立てるようになりました。大正生まれのおじいさんのデザインが斬新で反響を呼び、雑誌に取り上げられ、全国から注文が相次ぐほどに。
 
 市木木綿がカラフルになったということは、藍染をやめ、化学染料で染めた糸に切り替えたということです。伝統工芸ではない、地場産業としての木綿織り。そうやってつないできた。

 こうやってつないできた市木の木綿織りは今、向井ふとん店さんが受け継いでいます。伝統工芸ってわけではないし、日本のどこにでもある木綿織りのひとつかもしれない。オーガニックってわけでもない。でも明らかにこの布には、市販のものにはない魅力と、市木でつないできたものが宿っている・・っ と私は声を大にしていいたい。この布をつくっている明治時代の機械は、まるで生きもののようだから。

 この木綿織りが続いていることに、感謝。
 
 そうして一片のハギレを手にしてみる。
   



昔は、なんども繕って布をなおしたんだよね。汚れたら雑巾になって、最後は畑で燃やして「虫除け」にしたらしい。

 10g 30円

 量り売りです。
   
向井ふとん店がつくる「おまもり袋」(左)



ハギレを編んだ、木綿の縄(右)

ハギレ、えらいしかわいい!
  

 パッチワークや、
  ワンポイントにいかがですか?
     
  
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