
夏のプログラムの下見で、熊野市育生町の
ガンガラ滝へ行ってきました。川沿いの道は涼しく、気持ちいいプチトレッキング!
ところどころ石垣で頑丈に固められた道から、左に目をやると・・・
このグリーン・・・


ガンガラ滝までは片道30分のはずなのに、シダやコケの種類も豊富だったり、この景色に目を奪われたりで、写真を撮りながらゆっくり歩いたら50分くらいかかりました。

歩き始めてすぐ。足元に可憐な花。
ネットで調べたら、「
ツルアリドオシ」という花のようです。
バイカオウレンの葉は、道沿いに絨毯のように広がっていました。踏まないように・・・これは冬、綺麗そうだなぁ。

コケの種類も豊富!コケ図鑑持っていけばよかった。帰り道、地元の人がコケを採取しにきていましたよ。その方に聞いたのですが、このあたりには昔、炭焼き小屋や材木置き場あがあって、この道は、木材を運び出す
木馬(きんま)道でもあったと話してくれました。

葉っぱのかたちをしたシダのような植物が岩肌に着生していました。これが何なのか、知っているかたいらっしゃったら教えてください。
途中、小川を何度か越え・・・


耳島様
耳の穴のように穴が開いた石が祀られていました。耳の神様で、川遊びで耳が痛くなったときにお参りすると治ると伝わっているそうです。(
くまどこより)
柱状節理の岸壁のわきをさらに歩き・・・
ガンガラ滝に到着。

小さな滝です。滝のうえには砂防ダムがすこし見えてしまうのが残念ですが、砂防ダムが見えない場所までまわって、足を水につけてお弁当を食べました。
滝つぼがおわん形に広くなっていて、柱状節理の岸壁と、さらに奥へ続く古道の石垣がそれを囲っています。さらにそこに茂る広葉樹が、上を向くとぽっかりと円い空をつくり、明るくて清涼な、外界から遮断された空間を作り出しています。砂防ダムは残念ですが、ここまでの心地いい道のりと、この空間は来た甲斐アリ!です。
この古道はさらに奥へ続きますが、今は橋が壊れていて危険です。しかし
山里民泊あかくらの中平さんによると、この道は
妙見山(御浜町)への参詣道だったとのこと。(※妙見信仰:道教における星辰信仰、特に北極星・北斗七星に対する信仰が原姿。御浜町の妙見山は頂上にある巨岩がご神体。)
国土地理院の地図を見ると、ガンガラ滝のあたりで旧道の点線がとぎれるものの、四方八方から妙見山へ続く旧道の点線があるうちのひとつに続いていくようなかんじ。昔の人の足だったら1時間くらいで行けるかも・・・?
しかし、おもしろいなぁ、まさか、この道が妙見山に続いているなんて。
さまざまな想いとともに行き交った昔の人、そして仕事人たちが汗を流した道なんです。だから、道のわきやつり橋(今はない)の土台も、
石工の技術をふんだんに使って
石垣でしっかり固めてある。
自然だけでなく、いろんなことを感じられる道です。
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